私は産後2ヶ月、6ヶ月、8ヶ月に腱鞘炎を発症しました。
手首や親指が痛く、子どもを抱き上げるときにズキッ…!子どもと遊んでいる時に手を蹴られてズキッ…!エルゴの肩ベルトを後ろでつけるときにズキッ…!地味に、でも本当に痛かったです。
腱鞘炎とは?
そもそも腱鞘炎とは?
調べてみるとこのように書かれています。
腱鞘炎は、パソコンでの作業、楽器の演奏、文字の書きすぎ、手をよく使う仕事の人など「手指をよく使う人」によく起こります。また、「更年期以降の女性」「妊娠・出産期の女性」にも多くみられます。これには女性ホルモンの影響があると考えられています。
…省略
手には、手首から指先にかけて腱と腱鞘という組織があり、指を曲げ伸ばしするときには、腱が腱鞘の中を往復するように移動します。腱鞘炎とは、この「腱鞘」が何らかの原因で厚くなったり硬くなったりして、腱鞘を通過する「腱」と「腱鞘」がこすれ合い、腱と腱鞘に炎症が起こって痛みが現れる病気です。
産後のホルモンですね。
産後の不調は大抵ホルモン……
イライラするのも、感情的になるのも、不眠になるのも…><
支援センターで会うお母さんたちも、手首にサポーターを巻いている人と多く出会いました。皆さん産後のホルモンと赤ちゃんの抱っこで手首を痛めていますね。
腱鞘炎の治療方法は?
整形外科で行う腱鞘炎の治療方法はいろいろありますが
・電気をかける
・ステロイド注射
・手術
の3つがメインのようです。
実は私は10年位前にも腱鞘炎になったことがあります。
1日中パソコンを使う仕事のため左手首に発症しました…(キーボードが高くて手首に負担がかかっていたようです。)
その時は、手首にステロイド注射をうってもらい治りました。その後10年近く同じ仕事を続けていますが、日頃から腕のストレッチをするようにし、アームレストを使うようにしていたため再発は免れていました。
そんな私も産後のホルモンと、赤ちゃんを抱っこするようになり手に負担がかかり腱鞘炎を発症しました。
前回と異なるのは、負荷がどんどん大きくなる(赤ちゃんは重くなっていく!)ことと、母乳をあげていたため簡単に注射という選択ができなかったこと。
私が行った腱鞘炎の治療方法や緩和された方法をご紹介します。
私が行った腱鞘炎の治療方法
一番効果があったのはステロイド注射
今回も整形外科で注射をうってもらいました。
注射直後は痛みはあるのですが、二日後くらいから痛みがなくなります!
治療費も保険適用のため、初診でレントゲン代込みで2,000円程度と安かったです!(再診で注射を打ってもらった時は1,200円でした。)
授乳中でも腱鞘炎治療のステロイド注射をうってもいいの?
今回一番気になったのは、
ステロイド注射をうったら母乳に影響が出ないかな…
私は完全母乳で、哺乳瓶を拒否されてしまったため搾乳してあげるわけにもいかず、直接お乳をあげなくてはいけませんでした。
ネットで色々調べると、ステロイド注射をうったという人、整形外科で注射を断られて電気治療を続けたという人さまざま。
また、産後のホルモンの影響で起こる腱鞘炎は産後3~5ヶ月頃がピークというので、我慢しようか…とも思いましたが、里帰りも終わって赤ちゃんと2人の生活が始まると思うと、この痛みを我慢して育児をし続けることはできない…><と思い注射をうつことに決めました。
ところが、整形外科に電話したところ、2軒は授乳中は注射できないと断られました。(代わりに電気治療を案内されました。)
3軒目に電話すると「授乳中でも問題なく注射うてます」とのこと。
ただ、2軒断られているので心配で子どもの予防接種の時に小児科の先生にも聞いてみました。
ステロイド注射の成分は分からないから何とも言えない。ただ、注射をうって母乳に注射の成分が入るのは微量。
が、注射が母体にどう影響して、母乳の成分が変わったりしないかが不安だ。
とのこと。
心配を抱えたまま、腱鞘炎の注射を打ってくれるという整形外科へ。話を聞いて、打つかやめるか決めようと思っていました。
整形外科の先生は、
成分は微量だし、患部にしか効かないため、母乳に影響はほとんどないです。
今までに何人も授乳中の患者さんにステロイド注射を打ってきたが問題の出た人はいない。
とのこと。
注射を打った翌日はまだ痛みがありますが、2日後にはすっかり痛みがなくなり、快適に育児ができるようになりました!
ただ、この後、生後5ヶ月ころにも再発するんですけどね…
恐るべし産後のホルモン!
自宅でできる腱鞘炎の予防・治療方法
腱鞘炎を手っ取り早く痛みを完全にとるにはステロイド注射が1番効果的でした。
腱鞘炎が再発した時に整骨院で電気をかけてもらったりもしたのですが、痛みは全然良くなりませんでした。(痛みがもっと軽いうちに行っていれば効果があったのかもしれません。)
それでも、注射を何度も打つことはできないし(注射を3回以上打つなら手術を案内されます…)、不安だったので、色んな人から聞いた自宅でできる腱鞘炎の治療法、本やネットで調べたりして効果的だった方法をご紹介します。
腕のマッサージ
手首の腱鞘炎ですが、抱っこするとひじ下の「腕撓骨筋(わんとうこつきん)」という筋肉が凝り、それが手首に負担をかけているそうです。この腕撓骨筋をもみほぐします。整骨院でも、腱鞘炎と伝えると、手首ではなく腕撓骨筋に電気を当ててくれます。
手で揉むだけで十分ですが、私は反対の腕が疲れるので、リファ(顔に使うコロコロ)で寝る前や手が空いた時にコロコロしていました。
旦那にもマッサージしてもらっていましたが、かなり気持ちいいです。(ぜひ旦那さんにマッサージしてもらって下さい)
腕の温め
これは通っていた整骨院の先生に教えてもらった方法です。
寝る前に、湯たんぽやホッカイロで先ほどの腕撓骨筋を温めます。
私はあずきのチカラを使いました。
レンジでチンするだけなので簡単で、どこでもベルトだと腕に巻きやすかったです。(首や腰に巻くとあったかくて気持ちいいんです〜。あずきの匂いにも癒されます^ ^)
整骨院の先生いわく、
冬は腕に限らず、どこかしら痛みを抱えた患者さんが増えますね。寒くなると血流が悪くなるから…
腕のストレッチ
これは、仕事で初めて腱鞘炎になった時に整形外科の先生に教えてもらった方法です。
ストレッチ方法
① 左手を前に伸ばし、手のひらが自分の方を向くようにして(指は下向き)、右手で手の甲を自分の方に引っ張って10秒キープ。
② 左手を裏返して、手の甲を自分の方に向け、右手で手のひらを自分の方に引っ張って10秒キープ。
③右手も同様に行います。
こちらも腕撓骨筋を中心に腕が伸びて気持ちいいです。
手首にお灸をはる
子どものタッチケアに行った時に、鍼灸の先生に教えてもらった方法です。
痛みがあるところはつまっている箇所なので、ほぐすために手首の痛みのある箇所にお灸を貼ります。
せんねん灸で十分だそうです。
私はこちらのせんねん灸を使いました。火をつけてちょっとしたら5分位温かくなります。
レギュラータイプにしたので熱くもなく気持ち良い温かさ程度。
灰がでますが、ちょっと傾けただけでは落ちないので使いやすかったです。
お灸だと手を動かすことができないため、日常生活では痛みのある箇所に米粒などを貼っておくのも効果的とのことで貼っていました。
サポーターを巻く
サポーターは、整形外科の先生には「意味がない」と言われましたが、固定したほうが痛みが和らいだので手首のサポーターも使っていました。
私はこのシリコン製のものを使っていました。家事をするし、子どもとお風呂に入ったり、オムツを替えたら洗えるものが良かったからです。
洗えるのは良いのですが、手が蒸れるのと、汗をかくので夏は使いづらかったです…
テーピングを巻く
サポーターを使っていましたが、途中からテーピングも使っていました。
サポーターは手っ取り早く装着できるので良いのですが、夏は蒸れるので…
ただ、サポーターのように手軽に着脱できないし、テーピングを剥がすときに皮膚が荒れるので、毎日はできませんでした。皮膚を休めるためにサポーターと併用していました。
スマホを使う指を変える
これは結構重要かも。笑
私は左手の親指でスマホを操作していました。特に子どもが生まれてからは授乳中とか片手でできるスマホが必須アイテムでした。
スマホ腱鞘炎も多いようなので、両手で使うようにして親指を休めてあげると痛みが和らぎました。
腱鞘炎が治って育児が楽しくなった
友人に聞くと、産後に腱鞘炎になったけど我慢していたらいつの間にか治っていたという話も聞いていたので、私も限界になるまで我慢していましたが、注射を打ってよかったなと思います。
手首の痛みが辛すぎて子どもを抱っこするのも苦痛だったので。
もちろん、(今のところ)子どもに悪影響がなかったから言えるのですが。
子どもができると自分のことは後回しになりがちですが、実際に痛みを味わって、自分の体のケアができていないと育児も楽しめないなと思いました。
痛みがなくなったら、子どもを純粋にかわいいと思って抱っこできるし、楽しくなりました。
体のケアって大事ですね!
追記)生後8ヶ月に再々発した腱鞘炎は自然に治った
2019/05/17追記
生後8ヶ月にも腱鞘炎が再々発し、痛くて整形外科に行こうかどうか迷っていました。
ただ、自宅でマッサージしたり、温めたりした甲斐もあり、生後10ヶ月の今、ほぼ治っています。産後のホルモンでしょうか。(そういえば産後9ヶ月で生理が再開しました。)
季節が春になってきたのも原因かもしれません。通っていた整骨院の先生も、「寒くなると血流が悪くなるため患者さんが増える」と言っていました。
このまま完治しますように…☆
2020/02/13追記
生後8ヶ月に発症した腱鞘炎は何もしなくてもそのまま治りました!
現在、子どもは1歳7ヶ月。体重も10kgを超え、寒くなってきたので腱鞘炎の再発を心配していましたが、手首の違和感もなくなり快適です。
抱っこしすぎて腕が張ってるなーと思った時だけ自分でマッサージしてます。